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ビゴのテキストが少々おいてあります。(ロジャドロ中心です) 原作者様・制作会社様とは一切関係はありません。
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ティモシー・ウェインライトとR・ドロシー・ウェインライト。娘を再生させた父と、死者を模倣する偽者の娘。
この二人の関係は、私には愛情で繋がるとは到底思えない。

人の記憶は余りに曖昧で、思い出す者に対してのみ甘い。

博士は死んだ娘を、ナイトクラブ『ナイチンゲール』でのR・ドロシーのような、父に従順な娘としてだけ思い出したのだろう。だからこそ、彼の前でR・ドロシーはそう振る舞うように作られた。
父の話に笑い、望み通り歌い、父の庇護を求めてその背に隠れる娘としてしか思い出されない本当な娘は、不幸な存在だ。けれど彼女はもう死んでいる。死者をどう思い出すかは生き残った者の自由だ。

R・ドロシーは笑うことも歌うこともしない。誰かの後ろに隠れてやり過ごすこともない。そうしない、と言うことは、私には彼女の強い意志のように感じる。自分のモデルとなった少女とはまるで違うのだと主張しているようだ。
私は他人の姿と名を持って存在し、その事実に抗い続けるR・ドロシーの方を不幸だと思う。

もしかしたら博士の信じたくない本当のドロシーは、R・ドロシーのようなのかも知れない。そう思うと少し楽しい。

博士とドロシーについてはもう少し書きたい。書いていくうちに私の博士についての不信感が募り、ドロシーの負けん気が強くなるのが、何とかしたいところ。

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